鳴かずのカッコウ

書評

手嶋龍一『鳴かずのカッコウ』(小学館、2021年)

日本の安全保障を裏方から支える役人たちの物語である。 ロシアによるウクライナへの侵攻が起こっている中で読んだだけに、ウクライナの話しが登場する箇所については、新聞で読んだ地名がそのまま表れていた。ウクライナ西方の都市、リヴィウが、オーストリ...