柚月裕子

書評

柚月裕子『検事の本懐』(KADOKAWA、2018)

なかなか面白かった。人気があるのも肯ける。欲を言えば、短編ではなく、もっと長編にしてほしかった。現実の検事の世界で、はたして、主人公、佐方貞人のような人物はいるだろうか。「本懐」という言葉の意味が響く小説であった。 柚月裕子という著者の本を...