書評 國重惇史『住友銀行秘史』(講談社、2016年) 著者の暗躍があってこそ、イトマン事件の規模がもっと大きくならずに済んだということは確かに言えるかもしれない。最後のエピローグにある次の一文が印象に残った。「もし、銀行で頭取になりたいのならどうすればよかったのか。それは何もしないことだ。減点... 2023.02.08 書評