問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

書評

エマニュエル・トッド(堀茂樹 訳)『問題は英国ではない、EUなのだ』(文藝春秋、2016年)

タイトルに即した内容なのは、第1章の「なぜ英国はEU離脱を選んだのか?」のみ。第3章の「トッドの歴史の方法」は読んでいて眠くなる内容であった。 後半章の今日の世界情勢に関する時事論集のうち、日本に関する記述は日本人として考えておくべきことで...