書評

書評

奥村聡『0円で会社を買って、死ぬまで年収1000万円』(光文社新書、2019)

タイトルに引かれて購入して読んでみたものの、そんなに簡単に会社を買えるものではないだろうというのが読後感である。 大廃業時代、事業継承の担い手を表明している企業はたくさんあるだろう。しかし、特に、ずっとサラリーマン生活を送ってきたような人が...
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坂本貴志『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う』(講談社現代新書、2022)

良書である。官僚出身者らしく、文体もしっかりしている。著者自身のこれまでの勤務経験を踏まえて、今後に対する働き方を提言していることには、好感が持てた。前編で統計データを用いながら説明し、後編で定年退職後に働き続けている実例を挙げている。 読...
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野崎 幸助『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』(講談社+α文庫、2016年)

なかなか面白い本であった。自叙伝である。亡くなってからしばらく経つ。商魂のある人であった。コツコツやることの大切さを感じた。金融業に関する記述では、さまざまな人間のドラマが描写されており、人間とお金のことが人によってさまざまであることがよく...
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百田尚樹、有本香『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』(産経新聞出版、2018年)

次は、p.249からの引用である。 「日本国憲法の草案は、GHQのわずか二十数人のメンバーが1週間程度でつくりました。憲法学者の西修先生(駒澤大学名誉教授)が、1980年代にアメリカに行って、その当時、存命だった起草者8人に話を聞いているん...
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深田萌絵『日本のIT産業が中国に盗まれている』(ワック、2019年)

ネットでフォローしている著者の警世の書。日本の将来を考える人にとって、読むにふさわしい本である。 「青幇(ちんぱん)」「超限戦」「スリーパーセル」など、この本の中に登場する耳慣れない言葉は、いずれもPRCの覇権に関連したもの。 何も対策が取...
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久留島龍夫と軍事研究グループ『第三次世界大戦 日本篇 ソ連軍日本上陸!』(二見書房、1979)

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投資

柴山和久『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』(ダイヤモンド社、2018)

今をときめくWealth Navi社の柴山CEOの著した本。良書である。 自分の資産運用、ひいては生き方まで見直すのによい機会になる。著者が失業したときの貧困状態の話しは、まさに生き方の見直しにつながるものだと想像した。 運用スタイルは、ノ...
書評

坂東眞理子『親の品格』(PHP研究所、2008)

いい本。とても読みやすい。イザベラ・バード『日本奥地紀行』やトバート・キヨサキ『金持ち父さん貧乏父さん』の紹介など、随所に本の紹介があり、読みたくなった。 次の言葉に共感した。「若い人の『引きこもり』という現象は、日本独特といわれています。...
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百田尚樹『海賊とよばれた男』(講談社、2012)

10年前に出た、本屋大賞受賞作品。 演出家でもある作者が書いた本なので、多少の脚色はあるのだろうが、電車の中で読んでいて、ストーリーの展開に思わず目頭が熱くなった。出来事自体は事実であり、現代史の大きな勉強にもなる。主人公のような日本人がか...
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矢部宏治『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』(講談社、2017)

日本が軍事的に対米従属国となっている理由について、歴史的文書を基に説明されているので、説得力がある。 一方で、著者は、わが国に脅威を与えている国々への対応についてはどのように考えているのだろうかとは思った。