書評

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ジェリー・ミンチントン(弓場 隆)『うまくいっている人の考え方 完全版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013)

ブックオフで見つけた本です。タイトルに引かれて、目次を見て購入しました。読了後にアマゾンで調べたら、ベストセラー第1位になっていてちょっと驚きました。「うまくいっている人の考え方」を100個に集約して、それぞれについて2ページ程度で平易な言...
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山崎元、水瀬ケンイチ『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』(朝日新聞出版、2022年3月)

リべ大の両学長が推している本です。普段から両学長のYouTubeを見ていれば、両学長が推す理由に納得する内容です。 本書の特徴の一つは共著なので、本文記述の主語の書きぶりが「著者たちは、」となっていることです。あとがきに書いてありますが、二...
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山崎豊子『運命の人』(文春文庫、2010年12月)

今年2月に新聞社会面で元毎日新聞記者の西山太吉さんが91歳で亡くなったという訃報記事に接しました。西山さんは、沖縄返還における日米政府での密約を報道したことで有名な方です。この西山さんがその後、裁判に巻き込まれたことを素材にして書き起こされ...
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村木厚子『私は負けない 「郵便不正事件」はこうして作られた』(中央公論新社、2013年)

官公庁を舞台にした事件でも、贈収賄などではなく、証明書発行にかかわる比較的小さな事件です。それにもかかわらず、なぜ検察はそこまでの労力を掛けて村木さんを取り調べたのか。仮に村木さんが自ら認めて証明書を発行していたとしても、それが検察を労力を...
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瀬木比呂志『絶望の裁判所』(講談社、2014年)

組織外での懇親会の席上、話しの流れで、この本のことが話題になり、居合わせたメンバー5名中、2名が既に読んでいた本。新聞の書評欄で紹介されていたこともあり、いつか読みたいと思っていました。 最高裁にしたら、おそらく発禁処分にしたいぐらいの本で...
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市川寛『検事失格』(毎日新聞社、2012年)

図書館の中をぶらぶら歩きながら、背表紙のタイトルになんとなく引かれて借りた本です。単行本として買うと、約3,000円もします。しかし、実際に読んでみると、その値段の分だけの価値はあります。検察が自ら冤罪を作り出していることを暴露しているよう...
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ジェフリー アーチャー (著), Jeffrey Archer (原著), 永井 淳 (翻訳)『百万ドルをとり返せ!』(新潮文庫、1977年)

約50年以上も前の本というと、あまり読みたいと思わないかもしれません。しかし、今でも投資詐欺が横行している中、何かしらの心構えは得られるのではないかと思います。原作に基づく映像が日本でもテレビ放映されたことがあるようなので、この作品自体の知...
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佐藤優『国家の罠-外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮文庫、2007)

2年前に前立腺がんを公表してびっくりしましたが、今でも書評家として活躍されている佐藤優さんの著作です。『自壊する帝国』と並ぶ傑作です。いざというときの国家権力がどういうものか、知っておいて損はありません。お勧めです。文庫版初版から既に15年...
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山本康正『2025年を制覇する破壊的企業』(SB新書、2020年)

著者は、先進テクノロジーに関する評論などで露出の多い方。本の内容は、テクノロジーを発展させ、躍進を続ける企業11社を取り上げて紹介しています。登場する11社に共通していると思えたのは、変わり身が早い、ということです。ダメ元でチャレンジするも...
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楠木 新『定年準備』(中央公論新社、2018年)

そろそろ視野に入ってきたので、読んでみました。文字どおり、準備を始めなければと思うようになりました。 この本の中に書かれているように、かつての就職活動と言えば、特に新卒の段階では、大学時代の尊敬する先輩の就職先に惹かれてとか、先輩から誘われ...