倉木 禄右衛門

書評

村上春樹『ノルウェーの森』(講談社、1987年)

高校生のときに読んで以来、実に35年振りくらいの再読でした。文庫本ではなく、赤と緑のハードカバーの本です。当時、大学生になったら、この本のような恋愛をできたらいいなという思いで読んだことを覚えています。 しかし、個々の情景や描写はほとんど覚...
書評

ジェリー・ミンチントン(弓場 隆)『うまくいっている人の考え方 完全版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013)

ブックオフで見つけた本です。タイトルに引かれて、目次を見て購入しました。読了後にアマゾンで調べたら、ベストセラー第1位になっていてちょっと驚きました。「うまくいっている人の考え方」を100個に集約して、それぞれについて2ページ程度で平易な言...
書評

山崎元、水瀬ケンイチ『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』(朝日新聞出版、2022年3月)

リべ大の両学長が推している本です。普段から両学長のYouTubeを見ていれば、両学長が推す理由に納得する内容です。 本書の特徴の一つは共著なので、本文記述の主語の書きぶりが「著者たちは、」となっていることです。あとがきに書いてありますが、二...
ランニング

仙台国際ハーフマラソンのふり返り

6月4日の日曜日、仙台国際ハーフマラソンに参加してきました。記録はネットで1時間49分。ペース換算すると、だいたい、1キロあたり5分7秒のペースでした。スタート時点で気温は24℃。湿度は低く、カラッとした晴天でした。一般の部男子の順位で、全...
書評

山崎豊子『運命の人』(文春文庫、2010年12月)

今年2月に新聞社会面で元毎日新聞記者の西山太吉さんが91歳で亡くなったという訃報記事に接しました。西山さんは、沖縄返還における日米政府での密約を報道したことで有名な方です。この西山さんがその後、裁判に巻き込まれたことを素材にして書き起こされ...
ランニング

仙台国際ハーフマラソン

仙台国際ハーフマラソンまで2週間を切りました。 1月の勝田全国マラソンで故障し、2月と3月はまるっきり走っていなかったことと、4月から練習復帰したものの、今度は最近になって体調を崩して咳が治らない状態。ハーフのレースは5月の春日部大凧マラソ...
書評

村木厚子『私は負けない 「郵便不正事件」はこうして作られた』(中央公論新社、2013年)

官公庁を舞台にした事件でも、贈収賄などではなく、証明書発行にかかわる比較的小さな事件です。それにもかかわらず、なぜ検察はそこまでの労力を掛けて村木さんを取り調べたのか。仮に村木さんが自ら認めて証明書を発行していたとしても、それが検察を労力を...
書評

瀬木比呂志『絶望の裁判所』(講談社、2014年)

組織外での懇親会の席上、話しの流れで、この本のことが話題になり、居合わせたメンバー5名中、2名が既に読んでいた本。新聞の書評欄で紹介されていたこともあり、いつか読みたいと思っていました。 最高裁にしたら、おそらく発禁処分にしたいぐらいの本で...
書評

市川寛『検事失格』(毎日新聞社、2012年)

図書館の中をぶらぶら歩きながら、背表紙のタイトルになんとなく引かれて借りた本です。単行本として買うと、約3,000円もします。しかし、実際に読んでみると、その値段の分だけの価値はあります。検察が自ら冤罪を作り出していることを暴露しているよう...
書評

ジェフリー アーチャー (著), Jeffrey Archer (原著), 永井 淳 (翻訳)『百万ドルをとり返せ!』(新潮文庫、1977年)

約50年以上も前の本というと、あまり読みたいと思わないかもしれません。しかし、今でも投資詐欺が横行している中、何かしらの心構えは得られるのではないかと思います。原作に基づく映像が日本でもテレビ放映されたことがあるようなので、この作品自体の知...