倉木 禄右衛門

書評

今井翔太『生成AIで世界はこう変わる』(SB新書、2024.1)

Amazonで検索して、最も人気のあった本。生成AIについてよく知ることができた。 ChatGPTの登場は2022年11月。画像生成AIの「Stable Diffusion」がStability AI社から、また同じく画像生成AIの「Mid...
書評

西加奈子『くもをさがす』(河出書房新社、2023.4)

作者と同じ乳がんになった人にとっては、とても身近に感じられる内容だと思う。 私が読んで印象的だったのは、作者の描くバンクーバーの街についてである。バンクーバーの広い道路、クルマが必須の住環境、海が近いこと、病院職員を含めたそこに住む人々の描...
書評

池井戸潤『花咲舞が黙っていない』(中央公論新社、2017年)

2024年13冊目。 購読している新聞で連載されていたことはなんとなく知っていたが、朝の忙しい時間は見出しだけで済ませることも多く、連載当時は読まなかった。 先週からテレビ放映されることを知り、通しで読んでみた。なかなか面白かった。題材は、...
書評

町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社、2023年)

2024年12冊目。2021年の本屋大賞受賞作品。現代の日本で極めてありそうな話しの筋書きだった。 推測だが、著者はこの本の主人公にこれまでの自己の一部を投影させていそうな気がする。
書評

若月澪子『副業おじさん』(朝日新聞出版、2023年)

紹介されていた書評で面白そうだったので、購入して読んでみた。内容は、副業しているおじさんへの取材や、自らの体当たり仕事体験をもとに書かれている本。自らの体当たり体験については、かつて読んだ、笹井 恵里子「潜入・ゴミ屋敷-孤立社会が生む新しい...
書評

白井聡『主権者のいない国』(講談社、2021年)

タイトルに引かれたのと、Amazonでのグローバル評価から興味が湧き、購入して読んでみた。結果はイマイチ。書き下ろしではなく、各種雑誌や地方新聞で初出のものを事後的に一冊の書籍にまとめたものとして作られているので、各章で同じ話しが複数回登場...
書評

森永卓郎『書いてはいけない-日本経済墜落の真相』(フォレスト出版、2024)

発売直後にAmazonの本の売れ筋ランキングで第1位になった作品。私は前々から、発売日を知っていたので、会社帰りに購入し、一気読みした。著者本人は、本の帯に逮捕されるかもしれないと書いているが、逮捕容疑は刑法の内乱罪あたりになるだろうか。 ...
書評

峯村健司『台湾有事と日本の危機 習近平の「新型統一戦争」シナリオ』(PHP研究所、2024.2)

発売日当日に購入した本。今の日本で最も中国通の一人で気鋭な峯村氏による生々しい読ませものであった。中国の台湾侵攻は、今まさにそこにある危機である。日本のことを真剣に考える議員なら、国会議員だけでなく、地方議会議員も含めて、必読の書と言っても...
書評

鈴木花子『日米の差はどんどん広がる! 今こそ米国株: 2024年新NISA最新情報』(Amazon、2024年)

出版社を通すと本当に自分が言いたいことを書けないので、出版社を通さないことにしたとのこと。威勢のいい話しを読めるかと期待度は高かったのですが、あまりそうでもなかったかな。仕事柄、むしろ、誤字や脱字の方が気になってしまいました。 でも、花子さ...
書評

佐藤優『外務省ハレンチ物語』(徳間書店、2011.3)

読むきっかけになったのは、前回読んだ『桐谷さんの株主優待のススメ』の本の口絵写真で、桐谷さんの部屋に「さらば外務省!」という蔵書があるのを知り、そこからAmazonで検索していたら、佐藤優さんのこっちの本の方が面白そうだと分かったから。 ぜ...