エリック・ジョーゲンソン(櫻井祐子訳)『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』(2022年)

書評

リベ大の両学長が動画で絶賛していた本です。ネットで無料配布しているとのことでしたので、ダウンロードして読みました。なるほど、書かれてある内容は、両学長が常日頃から言っていることと共通することが多いと感じました。例えば、次のようなことです。
・事業(の一部)を所有しない限り、経済的自由への道はない。
・時間を切り売りしていては、富は決してやってこない。
・すぐ動く。行動は性急に。

ナヴァル・ラビカント氏はいまでこそ裕福だと思いますが、小さい頃はインドで貧しい生活を送っていたそうです。しかし、この幼少時の貧しさこそが今の彼を形作っているのでしょう。生まれながらにして裕福な人はいますが、そのような人が彼のような人間になる可能性は極めて低いかと。貧乏学生のように、若いときに貧しさを感じることは、私は大事だと考えます。

メモしておきたい本文記述からの引用。
・ネット社会の進展で、一人で発揮できる力が高まっているため、これを使う。
・長い目で見れば、楽観者が成功する。
・人と比べて生活しない。
・秘密が多ければ多いほど、幸福から遠ざかってしまう。(これにドキッとする人はいそうな気がします。)

最後にある、ナヴァル・ラビカント氏お勧めの本のところは、とても参考になります。次の本はいずれ読んでみたい。
・『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』
・『身銭を切れ「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質』
・『ブラック・スワンの箴言』
・『自省録』

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