2005年に第4回「このミス」で大賞を受賞し、2006年に単行本として発行された小説です。映画化されたのが2008年。15年以上も前に流行していた本を今になって読むのは流行遅れも甚だしく気恥ずかしいですが、積み上げられていた本のやっと一番上に出てきたので、今回読む順番になりました。私なりの読後の星評価を付けると、5つ星満点として真ん中の星3つです。
厚労省の白鳥技官が登場するまでは単調さがあってなかなか読み進めにくかったですが、白鳥技官登場後は面白さを感じるようになりました。
術中死の犯人が誰であるかについて、田口講師単独での聞き取りの描写でも、田口講師と白鳥技官の二人による聞き取りの描写でも、後にこの人が犯人だと想像させるようなヒントを私は感じ取ることができませんでしたが、他の読者の方々はどうだったのでしょう。もう少し分かりやすい伏線があれば分かったかもしれません。
Wikipediaによると、このミス大賞受賞時の本のタイトルは「チーム・バチスタの崩壊」だったそうであり、こちらの方が内容的には合っていると思います。読後、解剖に関する本を読みたくなりました。
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