約50年以上も前の本というと、あまり読みたいと思わないかもしれません。しかし、今でも投資詐欺が横行している中、何かしらの心構えは得られるのではないかと思います。原作に基づく映像が日本でもテレビ放映されたことがあるようなので、この作品自体の知名度は一定の年齢層以上の方にはあるはずです。現在は、YouTubeでも見ることができますが、時代の古さをさすがに感じざるを得ません。
株式投資に失敗すればそのままあきらめる人も多い中、本作品では相互に知らない医者、貴族、画廊、大学教授の4人が結託して被害にあった金額を、一方でぼろ儲けしている黒幕から取り返そうという話しです。
伏線がどこにあるのか、じっくり読み進めながらも、まさかそのような展開になるとは予想できなかったと実感できたとき、この種の小説を読んでいて面白いと感じる瞬間です。
作者のジェフリー・アーチャー、処女作にしてこれだけの長編小説を書き、その後も続々とベストセラーを出していることを初めて知りました。経済指標の一つになっている北海ブレント原油の話しが出てきます。
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