近藤麻理恵『人生がときめく片付けの魔法』(サンマーク出版、2010年)

書評

読みながら思ったことは、著者の実家は裕福であった、ということである。たくさんのモノで溢れかえるほどにモノを買えるだけのお金があったということなのだろう。お金がなければ、それほどにモノを買うことはできず、したがって、片付けが必要なほどに増えないのではないだろうか。服の話しがちょくちょく出てくるが、それだけたくさん買えるほどにお金があったということだろう。

片付けの実例紹介中でも、たくさんのモノに溢れかえっている依頼主宅の話しがある。言うまでもなく当たり前であるが、世の中にはそういう、モノに溢れて過ごす裕福な家が確実にある、ということである。

世界が認める片付けの才媛が著された御書。記録しておくべき片付けのコツがある。著者曰く、祭りだと思って、一気に、短期に、完璧に行うこと。「『一つひとつ手にとって、触れてみること』が重要であり、『触ったときに、ときめくか』どうかが、捨てるかどうかの判断の分かれ目」である。年賀状、使用済みの通帳、給与明細は捨てる。

片付けをすることが自分という人間を知る一番の近道と説いている。

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