著者曰く、自らを「『毅然と生きた日本人』をテーマにノンフィクションを書いている」と表明している。門田氏執筆の本、初めてだった。
現在は、ネットで簡単に世の中のニュースを知ることができるが、私は今でも戸別配達される新聞を購読しており、気になるタイトルの本だった。深掘りして切り込んだ記事こそ興味深いが、そういう記事が少なくなってきたのは、新聞記者を取り巻く環境要因が作用している一面もあるかと思う。
本書中、著者の記述に激しく同意したのは以下の箇所。400万部割れは、自らの因果応報とも言える。
「朝日新聞が日本にもたらしてきた『損害』は、いったいどれほどのものなのだろうか。朝日の報道によって、日本人が被った「不利益」と、失われた「名誉と信用」は、金銭で補償できるようなものではないが、もしそれをするなら、天文学的な損害額となるだろう。」
新聞のこととは直接関係ありませんが、台湾が1971年まで国連安保理の常任理事国であったことがこの本に書いてあり、初めて知った。
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