壺井栄『二十四の瞳』(岩波文庫、2018)

書評

古いものであるが、小学校の先生を目指す女性にお勧めの本である。戦前、戦中における地方ののどかな情景を想起させる、いい物語だ。

自分も小学校3年生のとき、大卒したばかりの新任女性先生が担任となった。級友と連れ立って、その先生の家に行ったことを思い出た。やる気に満ちていたあの先生も、ひょっとすると、この小説を読んでいたのかもしれない。

当時、アカ思想の取締りがそんなにも厳しく行われていたとは、知らなかった。

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