2022年7月9日 安倍さん銃撃について

新聞評

安倍晋三元首相が2022年7月8日(金)、凶弾に倒れた。この事件で、死亡時刻、海外の反応、犯人の3つについて、以下記す。

死亡時刻について

普段、仕事をしているときにスマートフォンに速報を受信しても見逃すことが多いのだが、昨日は頻回に速報が届くようになったので見てみたところ、安倍元首相が銃撃されたというニュースであった。

昼休みはその続報をさまざまなウェブサイトで見回った。読売のサイトが「心肺停止状態」とタイトル付けしていて、あぁ、ダメかもしれないというのが直観であった。

こういうとき海外のサイトがどのように報じているのかがとても興味深かったので、覗いてみた。米国のABCニュースやNBCニュース、イギリスBBCニュースなどである。大々的に報じていて目を引いたのがBBCニュースであった。読んでいくと、日本で「心肺停止状態」という用語が使用されるとき、それは死亡することを前提に一般的に使用されるとの説明が付けられていた。そして、実際に死亡が報道されたのは17時代であった。

夜になって、再度、さまざまな続報を見ていると、死亡時刻が確定したのは、昭恵夫人が新幹線に乗って奈良に向かい、病院に着いた後であることが窺える。遺族となる夫人が明確にその死を確認してからの死亡公表となったのであろう。

私の父の死亡のときも、病院から心肺停止状態の連絡を受けて病院に到着後、母と二人で立ち会って父の死を確認し、死亡診断書にもその確認した時刻が記入されたことを覚えている。

海外の反応について

米国人友人からメッセンジャーで元首相の死を悼むメッセージが届けられた。彼にとっても大きなショックだったようである。やり取りの最後に「世界は強い日本を求めている。」と記されてあった。安倍元首相のような、海外と互角に亘り合えるリーダーが今後再登場するかどうか、可能性はそう高くないと考える。

海外の反応で驚いたことは、ロシアのプーチン大統領が遺族に対して弔電を送ったことである。ウクライナと戦争中にあるロシアは、ロシアへの入国禁止リストを5月に公表し、その中には岸田首相を含めていたが、安倍元首相は含めていなかった。現役の閣僚ではなかったからだろう。戦争勃発後に非友好国認定した日本の元首相に弔電を送るあたりは、さすがはプーチン大統領と唸らせるところがある。

また、FacebookのBBCの投稿にコメントを付けている人にインド人が多く含まれるのは発見であった。モディ首相は9日をインド全体で国民の喪に服すと決定したとのことである。

さらに驚いたのは、米国の有名な雑誌TIMES誌が7月15日号で表紙に安倍元首相の写真を載せ、特集するという。日本のみならず、世界にとっても、それだけ衝撃であったということである。

犯人について

日本のみならず世界に大損失を与えることになるだろう安倍元首相の死亡。これだけの大事件を犯した容疑者は、刑法上、死刑にはならない。欧米で同じことが起きてきいたら、すぐに射殺されるだろう。欧米は日本の死刑制度を批判するが、すぐの射殺は形を変えた即刻死刑と同じであろう。

山上容疑者が安倍元首相に抱いた犯行動機(本当かどうかは今後の捜査次第)に比べたら、日本や世界が安倍元首相に今後も期待する重さは、ずっとずっと重いのである。山上容疑者が今後の人生で償えるものでは、決してない。

日本の今後の混迷は一段と深まりそうな気配である。

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