長期株式投資『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!』(KADOKAWA、2022)

書評

普段から視聴しているルネ岩田さんのYouTubeで紹介されていた本です。とても読みやすかったです。タイトルに引かれました。1か月に不労所得で18.5万円も入ってくれば精神的にかなり楽です。そこに至るまでの指南が説明されています。言いたいことは、株式市場から退場することなく、まさに著者名のとおり、「長期株式投資」として買い続けることをすれば、必ず資産形成をできる、また、暴落時こそ絶好の買い場でありその機を逃さないようにする必要がある、ということかと思います。

著者のこれまでの体験談に基づく為になる話しであり、真似ていきたいという気持ちになりました。永久保有すべき日本株の銘柄については、銘柄ごとの特徴と留意点が説明されており、良心的です。全部で17銘柄が紹介されていますが、私自身はこの中で2銘柄のみしか保有していなかったので、今後、紹介されている他の銘柄を買い進んでいきたいと考えています。ちなみに、ルネ岩田さんは17銘柄中既に8銘柄は保有していたそうです。

特別付録として「至高の投資書籍10選」が最後に付いています。これはとてもいいです。10選中2選は読んだことがありますが、他の8選はぜひこれから読んでみたいです。

「おわりに」で、1929年の世界大恐慌で米国株ダウ平均株価が大暴落して当時の直近のピークに回復するのに約25年かかった一方、日本のバブル経済時のピークが1989年12月に3万8,957円を付け、それから今年で33年も経過しているのにいまだ回復していないことが記されています。これを読んで、いかに当時のバブルがいかに異常だったかを改めて実感するとともに、なぜこんなにも長く当時のピークを回復しないのか、日本の特異性や世界に取り残されている日本ということさえ感じます。日本は歴史の長い国であるだけにどうしても保守的になりがちですが、まさに小泉元首相が言っていたように「改革なければ成長なし」です。そのためには政治が主導していく必要がありますが、残念ながら今の日本の政治にあまり期待はできそうにありません。

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