著者は、これからの時代、住宅ローンにより持ち家を購入するよりも、賃貸住宅の方が得だと説明している。右肩上がりの経済なら、ローン完済後に投入した金額以上の価額になっていればいいが、右肩下がりの経済では低下していく価値にローンを支払っているようなことになり、資産価値を上回る残債が発生することになることに合理性がないと説明している。これは、経済合理的には正しい。
しかし、賃貸の値上げ更改があったり、いつ立ち退きを要請されるか分からなかったりする状況では、安心して居住し続けることができないことも、一方では確かだと思う。考えさせられた。
この本を読んで、生命保険を解約して、共済に加入することを本気で考えた。
以下、メモ事項
- 「クビになる準備をしていないのは、人生最大のリスク」
- 「複数の収入源を持たないリスク」
- 「無職の老後夫婦の最低生活費は、家計調査では月額約27万円(年額324万円)(中略)少し余裕のある生活の場合は、月額38万円(年額456万円)が必要とされます」
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