会社生活をしていると、どうしても嫌なことが付き物です。そうすると、今の会社を辞めて他の会社移りたくなるという気持ちが湧きます。そういう気持ちが起こって転職を考えたときに、ちょっと待って、よく考えてみてということを説明している本です。
このタイトルの内容をもっともよく説明しているのが第1章です。転職先の企業にもだいぶ左右されるはずですが、両極端なケースでは転職先が異なるだけで1億円の差が生じることを説明しています。また、いかに、転職紹介会社が転職を煽っているのかについても考察しており、ここら辺は特に若い人が気に留めておいて損はありません。
2008年に出版された本なので、当時と経済社会環境も少しずつ変化してきており、今時分で読むと内容的に古く感じる箇所があることも確かです。左ページ下で紹介されている転職関連本は参考になりますが、何分にも2006年、2007年出版のものが多く、その点を留意する必要があります。ちなみに、これら紹介されている転職関連本の中で、森永卓郎さんの『辞めるな!キケン!』(ニッポン放送、2004年)がありました。読んでいませんが、書評サイトによると、安易な転職に警鐘を鳴らしているそうです。
でも、リべ大の両学長も言うように、心身を病んでまで同じ会社で働く必要はないと思います。転職経験がない自分が言うことに説得力はありませんが、人間関係でつらいときは、ホント、転職を考えるときがあります。所詮、会社は人間関係で大きく左右されるとつくづく思います。している仕事は同じなのに、メンバーの構成次第で雰囲気やその中の関係性も大きく変わります。家族にも会社の嫌なことを話すことがあり、簡単に「辞めれば」と言われますが、その後の生活のことはまったく考えてくれていません。
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