森永卓郎『庶民は知らないデフレの真実』(角川マガジンズ、2012年)

書評

最寄りの図書館で、目次や内容は見ずに、背表紙のタイトルと著者だけで選んで借りてきた本。生の森卓さんは知りませんが、ラジオや大衆紙で接する限りは極めて庶民派の方。しかし、この本を読んで森卓さんに対する見方が少し変わりました。意外にも、庶民を敵に回すような恐ろしいことを述べており、この方は二枚舌なのではと感じる記述もままあります。

税財政に関する記述は分かりやすく、少子高齢社会対応のためには消費税率引上げが必要と訴える政府主張について、実はその必要はないという分析も首肯できるものであはります。

マスコミ報道だけに頼っていると、それに扇動される恐れもあり、たまにはこの種の本を読む必要性を逆説的に感じた次第です。

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