柳川範之『東大教授が教える独学勉強法』(草思社文庫、2017年)

書評

知る人ぞ知る東大教授の本です。タイトルどおり、本人が独学でやってきた勉学の要点を説明しています。リスキリングという言葉が流行っている今、リスキリングを独学でしようとする人には参考になりそうです。以下は、本文記述とそれに対する私のメモです。

p.82「何でも疑ってかかるクセをつけてみる。」
自分の頭の中で、記述されている理が通るかどうかを考えながら学ぶということかと思います。

p.31「熟成が大事」
知識や情報を取り入れて加工し、それを公表や発表などアウトプット(出力)する場合には、自分の中でしっかり吟味して自分のものにする必要がある、ということを説いています。

p.169「『自分はわかっていないのかもしれない』と感じる瞬間をどれだけ経験したかというのが、実はわかるということ」
これはまさにそのとおりです。いかに自分が無知、無理解であるかを実感して初めて、そこから徐々にわかってくる、ということはよくあることです。

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