リべ大の両学長が推している本です。普段から両学長のYouTubeを見ていれば、両学長が推す理由に納得する内容です。
本書の特徴の一つは共著なので、本文記述の主語の書きぶりが「著者たちは、」となっていることです。あとがきに書いてありますが、二人で相当に喧々諤々の議論をした上で完全に考えの一致したものについて、「著者たちは、」という表現を使っているのだと推測します。
会社から自由になるためのお金を築くことができれば経済的独立につながる。これも両学長の言っていることとほぼ同じです。世の中、やっぱりこのように考えている人が多いのだなと思いました。たぶん、そのような、経済的独立に達したという心象風景に達することができるのは、資産構築の後期の頃なのではないかなと。資産が少ない段階だと、目標に辿り着くまでの距離感があり過ぎるでしょう。
お勧めされている投資法は、全世界株式(オールカントリー)のインデックスファンド一択です。個別株のことについては苦い経験がおありだったようで、勧められてはいません。インデックスファンドでも、S&P500ではなく、オルカン一択なのです。ページをめくっていって最後の方で「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」でも、eMAAXIS Slim全世界株式が断トツの第一位になっていることを知り、とても納得しました。というのも、YouTubeの金融資産運用系動画の多くはS&P500を推しているものが少なからずあるからです。
私自身も、いつまでも米国繁栄の時代が続くとは考えていない(現時点では米国が最強であることは異論ありません)ので、全世界株式の方が何となくいいだろうとは思っていましたが、この本ではS&P500や他のインデックスファンドとともに、全世界株式の有利さが比較検証されています。
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