大津秀一『死ぬときに後悔すること25』(新潮社、2009)

書評

25の後悔事項のうち、私が特に後悔しないようにしておきたいと思ったのは、16番目の「行きたい場所に旅行しなかったこと」である。世界、日本とも、行ってみたいと思うところはたくさんある。できるだけ多く訪れてみたい。

1番目の「健康を大切にしなかったこと」に関して、とりわけ、ガンについては早期発見が大事であることを説いている。健康の格差社会の例として、富裕層と一般層で、人間ドッグの受け方の相違を挙げている。富裕層は健康に対する意識が格段に強く、病死することはできないことを常日頃から考えていることが分かる。

12番目「自分の葬儀を考えなかったこと」では、葬儀業者からの請求代金のことが書かれている。死期の迫った家族がいる場合に、葬儀に備えておくことが大切であることが分かる。

第一章 健康・医療編
1 健康を大切にしなかったこと
2 たばこを止めなかったこと
3 生前の意思を示さなかったこと
4 治療の意味を見失ってしまったこと
第二章 心理編
5 自分のやりたいことをやらなかったこと
6 夢をかなえられなかったこと
7 悪事に手を染めたこと
8 感情に振り回された一生を過ごしたこと
9 他人に優しくしなかったこと
10 自分が一番と信じて疑わなかったこと
第三章 社会・生活編
11 遺産をどうするかを決めなかったこと
12 自分の葬儀を考えなかったこと
13 故郷に帰らなかったこと
14 美味しいものを食べておかなかったこと
15 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
16 行きたい場所に旅行しなかったこと
第四章 人間編
17 会いたい人に会っておかなかったこと
18 記憶に残る恋愛をしなかったこと
19 結婚をしなかったこと
20 子供を育てなかったこと
21 子供を結婚させなかったこと
第五章 宗教・哲学編
22 自分の生きた証を残さなかったこと
23 生と死の問題を乗り越えられなかったこと
24 神仏の教えを知らなかったこと
第六章 最終編
25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

コメント

タイトルとURLをコピーしました