坂東眞理子『親の品格』(PHP研究所、2008)

書評

いい本。とても読みやすい。イザベラ・バード『日本奥地紀行』やトバート・キヨサキ『金持ち父さん貧乏父さん』の紹介など、随所に本の紹介があり、読みたくなった。

次の言葉に共感した。「若い人の『引きこもり』という現象は、日本独特といわれています。なぜなら日本ほど親が大人になった子どもを扶養できる経済力をもった国はどこにもないからでしょう。子どもは保護すればするほど、たくましさを失っていきます。保護された産業が競争力を失い、優遇措置ばかり求めるになるのと同じです。」

また、最後の方に親の介護の問題について述べられているが、これも大変に参考になった。

この本に限らず、省庁官僚(出身)の人々の文章はよく練られていると感じる。

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