フィニッシュ後は立ち止まってドリンクを飲みながらしばらく立ったまま休憩。座り込んだり寝そべったりしている人の方が圧倒的に多いのだが、私はいったん座り込んでしまうと痙攣発生で立てなくなる恐れがあるので、いつもフィニッシュ後は立ったままである。
シューズに付けた計測タグを外しに来た地元の高校生らしい男の子から「どちらからいらっしゃいましたか?」と尋ねられ、「神奈川県からです。」と答えたところ、とても驚いていた。
完走賞のバター、特大バスタオル、鮭丸々一匹、ヨーグルト2個をいただいてうれしい。大会参加費が7,500円はお得である。運営コストを考えれば、主催者側の方の持ち出しが多いのではないだろうか。しかし、この7,500円は3年前から実は上昇している。
釧路に帰るバス便は15:00と16:30の発車。結果的に15時発でも間に合ったのだが、万が一を考えて後発便としていた。
釧路到着後は、前日の市内サイクリングで目星を付けていた居酒屋「釧路っ子」に行って一人打上げ。自宅に帰るのは、休暇を取って月曜日にしていたので、ゆっくりすることにしていた。店は、日曜夜も営業している、活気のある魚料理を中心とした居酒屋であった。一人だったので、カウンター席に案内された。人気メニューごとに順位が付いていたので、まずは第一位の皮たれ串を選択。あとはどうしてもホッケを食べたかったので注文したところ、一人で食べる分には大き過ぎるとのことで、代わりに提案されたのが八角。こちらの方が小さくて脂が載っていてうまいというので、こちらにした。それから、地元ならではのものとして、ザンギ、それからクジラ刺しを注文した。クジラ刺しについては、隣に座っていた、自分より少し年齢の高そうな男性から「それ、うまいよ。」と言われていたので注文したものでもある。
配膳された順番に感想。まず、ザンギ。唐揚げがあらかじめ味付けされたものである。知らなかった。はじめ、唐揚げと同じ食べ方で何も付けずに食べていたのだが、席に置いてあったメニュー傍にザンギの食べ方が書かれていた。すなわち、ソースをかけた上に胡椒を振って食べるのがうまい食べ方だそうである。はじめから味付けされている唐揚げに胡椒、ソースまでつけて味付けが濃くなるが、うまかった。味付けを濃くして食べることを好む北国の人々の食習慣の反映なのだろうか。
次に、クジラ刺し。これもうまかった。勧めてくれた隣の男性に何を付けて食べるのがいいかと尋ねたことからいろいろと話しが深まり、その方は札幌から来ているという。このクジラ刺しは、札幌で食べることはできないと言っていたので、釧路ならではの食なのだろう。
皮串焼きが出てきた。これは、焼いているというよりも、油で揚げている感のようなものであった。特に感想はなし。
最後に八角が出てきた。焼く時間が必要だったため、最後となったものである。確かに脂身はホッケよりもあり、その点ではうまい。一方、ホッケほど柔らかくはない部分もあり、少し食べづらいところもあった。
これらを食べながら、隣の札幌の方といろいろ話すことになった。自分が別海町のマラソン大会に参加するために神奈川県から来て、普段の練習内容や走るようになった経緯を説明したら、「素晴らしい!」を少なくとも3回ぐらいは言われた記憶がある。話しはマラソンにとどまらず、北方領土やロシアの話しにまで発展し、楽しかった。旅行に来て、その土地の方と話せることは一つの楽しみである。
翌日の月曜日午前は、またホテルから自転車の貸出を受けて釧路市内散策。釧路埼灯台と和商市場に行ってきた。釧路埼灯台は建て替えられて3代目にあたるそうで、第一管区海上保安本部の所管である。灯台と言えば、丸い構造物を思い描くが、ここの灯台は四角い建物の上部に電球を取り付けていて、一風変わっている。近くには民家があることも、他の灯台と状況が違うかもしれない。ここにきてむしろ感じることは、灯台下に広がる廃線跡の方だろう。この風景の方が目に焼き付いた。
灯台から次は和商市場を目指していった。釧路名物の一つである。旬の魚がたくさん並んでいた。サンマの箱売りをしている店の店員から声を掛けられ、なかなかよさそうだったので買って、知人に送った。
その後、バスで釧路空港に向かい、帰宅の途に付いた。
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