ジム・ドノヴァン(著)、弓場隆(翻訳)『何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2016)

書評

ブックオフの店内を回りながらタイトルに目を引かれて、手に取って購入しました。まさにタイトルに即して、「何をしてもうまくいく人」になるための81の習慣と、この習慣を身に付けるための10のエクササイズについて、それぞれ2ページ程度ずつ書かれているので読みやすいです。

書いてあること自体は至極まっとうで、もっともであり、記述により言語化されている分だけ、このとおりにしていれば「何をしてもうまくいく人」になる可能性は高まります。しかし、そうはなかなかうまくいかないのが現実でもありあます。

「何をしてもうまくいく人」になるために端的に4つの言葉に集約して表すとしたら、「目標」「明確化」「変化」「行動」になります。すなわち、明確に目標を設定してそこに至るまでの変化を遂げるべく日々行動する、ということです。頭ではもちろん分かっていても、実際にはできない理由をいろいろと作るのが現実かもしれません。

たまたまネットニュースで、東大首席卒業で元財務官僚の山口真由さんが『挫折からのキャリア論』をいう本を著したので、その出版インタビューを受けている記事に出くわしました。山口さん曰く、「人は余裕がないと長期的なことが考えられないのだと知りました。」とありました。日々、仕事や家事に追われると、目先の対応に追われて長期的な目標は立てづらいですね。余裕はやっぱり必要です。

以下は、記録しておきたい本文記述の引用とその部分について思ったことです。

No.7 あきらめない
「本当に成功するには、自分は何としてでも目標を達成するのだというひたむきさが必要だ。(中略)どんなことがあっても継続しよう。自分がしていることを本気で信じているなら、全力を発揮してぶつかるのだ。」

No.18 人生の目標と計画をもつ
「卒業を控えた学生たちを対象にした調査で、人生の目標を定め、計画を立てていたのは全体の3%しかいないことが明らかになった。20年後の追跡調査で、その3%の人たちの総資産が残りの97%の人たちの総資産を上回っていることが分かった。」
何を言いたいかは明らかです。

No.49 すすんで人に与える
これは本文記述を引用するまでもなく、真理です。

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