「ワルキューレ」 (2008年、米国・ドイツ合作映画)

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ヒトラー暗殺計画の実行とその後に予定していた作戦計画の実行(7月20日事件)に関する1943年当時の実話の物語である。この映画を観るまで、その事実があったことも、その内容もまったく知らなかった。ヒトラーの統率に従ったままでは、ドイツ国家のためにはならないと暗殺を企てた、トム・クルーズ演じるシュタウフェンベルク大佐が主人公である。

ヒトラーに関する暗殺計画で最大のものがこの7月20日事件で、ヒトラーに対する暗殺計画はこれ以外にもたくさんあったそうである。見始めてから、現代のドイツでも、つい最近、国家転覆計画の未遂事件があったばかりであることを思い出した。ドイツ人には、このようないくばくかのクーデター的事件を起こす血が流れているのかもしれない。

と書きながら、日本人について考えてみても、古くは下剋上の時代から明智光秀による本能寺の変、226事件まで、いろいろあったことを思い出した。

「ワルキューレ」の映画が公開されたのが2008年。シュタウフェンベルク大佐の妻が亡くなったのが2006年。大佐の妻が亡くなってから制作、公開と進んでいることに何かしらの事情を感じる。

ちなみに、大佐は事件翌日に銃殺刑に処せられた。現代のドイツでは、英雄として顕彰されているそうである。

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